美濃加茂事典
記紀批判(ききひはん)
 記紀とは、古事記の「記」と日本書紀の「紀」を指す。『古事記』『日本書紀』を批判の対象として読み込む、津田左右吉が採った研究方法である。津田は『古事記』と『日本書紀』を丹念に読み込み、記載の内容が事実かどうかを判断し、事実でない場合には物語の書き手の思想、それを書いた背景にある理由や目的を読み解こうとした。
【図書資料】№18802『津田左右吉 -その人と時代-』p18, 56~59、№21021『没後50年 津田左右吉展』p8~12, 39~44
【歴史資料】№2459『津田左右吉全集 別巻第一 神代史の新しい研究 古事記及び日本書紀の新研究』、№14007『日本上代史研究』、№14173「津田左右吉原稿63(表)『神代史の研究』「の名の現はれてゐることから考へても、神代史の物語」」、№14237『神代史の研究』、№14238『古事記及日本書紀の研究』、№14240『上代日本の社会及び思想』
【展示情報】企画展2003「津田左右吉 -その人と時代-」企画展2011「没後50年 津田左右吉展」