美濃加茂事典
阿曽藍人(あそらんど)
 1983(昭和58)年、奈良県に生まれる。常滑、多治見を経て2020年に美濃加茂市内に移住して工房を構える美術家。2011年、中山道界隈で開催するアートイベント「きそがわ日和」に参加し、祐泉寺で「土の玉」を展示した。陶土を素材として用い、屋内外でのインスタレーションを各地で発表している。作り出す形は極めてシンプルであり、巨大な球体や正方形の薄い板など同じ形をいくつも並べ置くことで、緊張感のある洗練された景観を生み出す。2021年秋に当館で阿曽藍人展を開催。室内では美濃加茂の工房で作った10mを超える大作や、文化の森の陶芸窯で焼いた作品などを展覧した。森の中では「土の玉」を展示し、森と室内の空間に相似の関係を構築するという意欲的な展開を試みた。
【図書資料】№23209『愛知ノート -土・陶・風土・記憶-』、№25067『こじまひさやの土の冒険のぼうけん』、No.29335『阿曽藍人 Inner Land 内なる大地へ』