美濃加茂事典
鐘楼門(しょうろうもん)
 美濃加茂市伊深町の龍安寺本堂の前に建つ鐘楼門は総欅造りで、造形的にもすぐれた建物である。昭和35(1960)年、市有形文化財に指定。鐘楼門にかかる青銅製の梵鐘(岐阜県重要文化財)は、享保15(1730)年に、近くの卜雲寺の寺領から掘り出されたもの。その梵鐘には銘が刻まれており、至徳元(1387)年9月、美濃国守護土岐康行によって、武義郡揖深荘の碧雲山永安寺に寄進されたものとわかり、その後、龍安寺の所有となり現在に至る。
【基本図書】『市史/通史編』p302,303、『市史/民俗編』p414
【図書資料】№18『美濃加茂の文化財―改訂版―』、No.3501『市民のための美濃加茂の歴史』p112
【その他】「広報みのかも」昭和62年9月1日号「史料は語る④移築されていた鐘楼門」