美濃加茂事典
加茂神社[加茂野町](かもじんじゃ)
 美濃加茂市加茂野町今泉にある神社。本殿には元禄9(1696)年、享保6(1721)年などの棟札がある。ここでは「加茂大明神」、「白山大権現」と称し、宝寿院、常教院などの両部の神官の名がみえる。古伝によれば、聖徳太子の時代、この神社の森の南東の方角に泉田というところで酒の泉が湧き出たという。元慶6(882)年には、村の中央にあるため、「仲山加茂神社」と称したという。加治田の城主佐藤紀伊守の知行所であったころ、村々は干ばつの被害が甚だしかったため木野の淡路洞にため池を築いたが、この神社を守護神として地頭の除地として授けられたという。
【基本図書】『市史/史料編』p942~944,968~970、『市史/民俗編』p368~370
【歴史写真】№410「今泉加茂神社」