美濃加茂事典
法幢寺(ほうどうじ)
 美濃加茂市加茂野町市橋にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は金鳳山。本尊は聖観音で、開山を石門和尚とする。本尊のほかに、延命地蔵菩薩と弘法大師とがある。行事は涅槃会と降誕会の花祭がある。寺宝の軍扇は、嘉永5(1852)の由緒書によれば、信長が堂洞城を攻めたときこの寺が陣屋となり、信長から市橋氏の先祖に下賜されたものであるという。しかし、享保2(1717)年の軍扇由緒書には、武蔵忍の城主の子孫・成田長治が寄進したとある。また、寺の裏には古墳が数基ある。
【基本図書】『市史/史料編』p905~907、『市史/民俗編』p407,408
【歴史資料】№19172「御届(白山神社・法幢寺・徳雲寺)」