美濃加茂事典
栗田宏一(くりたこういち)
各地で採集した色とりどりの土を並べる展示を続ける美術家。子供の頃から土器や小石を集めるのが好きだったという作家は、自然の中に身体を投げ出すパフォーマンスから表現を始めている。その後、アジアやアフリカを旅しながら「人間は自然の一部である」ことを確認する作業を続け、1990(平成2)年頃に足もとの土にまなざしを向けた。採集して分類された後、整然と並べられた土は、ありのままの自然の美しさを観る者に強く語りかける。 2005年12月~2006年1月にかけて当館にて「足もとの土展」を開催した。