サイトマップ

TOP >展覧会 平成17年度(2005)展覧会>栗田宏一 「足もとの土」展

栗田宏一 「足もとの土」展

 美濃加茂市民ミュージアムでは「芸術と自然」をテーマに、現代美術家による滞在制作やワークショップを開催し、市民と作家が交流する場を広く提供してきました。このたびは、各地で採集した色とりどりの土を並べる展示を続ける美術家、栗田宏一(1962-)の活動を紹介します。
 子供の頃から土器や小石を集めるのが好きだったという作家は、自然の中に身体を投げ出すパフォーマンスから表現を始めました。その後アジアやアフリカを旅しながら「人間は自然の一部である」ことを確認する作業を続け、1990年頃に足もとの土へとまなざしを向けます。採集して分類された後、整然と並べられた土はありのままの自然の美しさを観る者に強く語りかけます。
 この展覧会では、美濃加茂市民ミュージアムのアトリエに滞在しながら採集した東海地方の土を中心に、養蚕民家を復元した生活体験館「まゆの家」に展示いたします。
 あわせて、夏から秋にかけて土を採集するワークショップを開催し、参加者やボランティアが集めた各地の土を「みんなで持ちよる1000色の土」として展示いたします。
 また、作家からの提案により、美濃加茂市民ミュージアムの収蔵品を自ら選び展示する「見すごしていたもの」展を同時開催します。土を表現の対象とする作家の関心は、単に美術にとどまりません。歴史、民俗、自然、美術を対象とする当館の特徴を生かし、資料的な分類を超えた「もの」に在る美しさや面白さを引き出します。
 この展示を通して作家の土に込めた想いに触れ、わたしたちの足もとに宿る自然やその場所に刻まれてきた歴史を今一度見つめ直すきっかけとなれば幸いです。

7月24日(日)開催
ワークショップ「土のかお 色・いろいろ」にて、

日 時 平成17年12月20日(火)〜平成18年1月29日(日)
午前9時〜午後5時
会 場 生活体験館「まゆの家」
「足もとの土」展 
 −SOIL LIBRARY PROJECT [TOKAI]
美術工芸展示室
 みんなで持ちよる1000色の土
企画展示室
 見すごしていたもの−化石からワラジまで−
 アーティストが収蔵庫をひっくり返した!
観覧料 無料(三会場とも)
主催 美濃加茂市民ミュージアム・アートボランティア

関連事業
■アートな1日講座「土のかお 色・いろいろ」
日 時 7月24日(日) 13:00〜16:00
定 員 15名
会 場 エントランス・ホール
持ち物 カレースプーン(土を集めるための)、ひとにぎりの土(3日程乾かしたもの)
参加料 100円
申 込 事前申込
来館またはハガキに住所、氏名、電話番号を明記の上、お申し込みください。
期間:6月18日〜7月7日
内 容 作家とともに参加者が持ち寄った土の観察をした後、みのかも文化の森の敷地内を散策して色々な土を採集します。皆さんの集めた土は、「みんなで持ちよる1000色の土」に展示する予定です。

■オープンスタジオ&ワークショップ 「土の色、いろいろ 」
日 時 10月16日(日)  10:00〜15:00
定 員 15名
会 場 エントランス・ホール
持ち物 カレースプーン(土を集めるための)、ひとにぎりの土(3日程乾かしたもの)、昼食
参加料 100円
申 込 事前申込
来館またはハガキに住所、氏名、電話番号を明記の上、お申し込みください。
期間:9月18日〜10月2日
内 容 作家の滞在制作の様子(アトリエ)を見学した後、参加者の持ち寄った土を観察。みのかも文化の森の敷地内を散策して色々な土を集めます。皆さんの集めた土は、「みんなで持ちよる1000色の土」に展示します。

■アーティスト・トーク「足もとの土」
日 時 1月29日(日) 13:30〜14:30
定 員 なし
会 場 生活体験館 まゆの家
参加料 無料

■アートな1日講座 ミュージアム・ツアー「見すごしていたもの」
日 時 1月29日(日) 15:00〜16:00
定 員 15名
会 場 エントランス・ホール
参加料 無料
申 込 当日受付(15分前より)
内 容 見すごしていたもの」展にちなみ、作家自ら美濃加茂市民ミュージアムの収蔵庫などを御案内します。 アーティストの目線から見た博物館の面白さを追体験します。

トップ