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暮らしを彩る明治の「刷り物」展 〜半原版画館コレクションから〜


「東京今春歌妓小鈴」1882(明治15)年 石版筆彩 奥村捨四朗(画工)、楠山秀太郎(石印)
「東京今春歌妓小鈴」1882(明治15)年 石版筆彩
奥村捨四朗(画工)、楠山秀太郎(石印)

会期

2008年7月12日(土曜日)〜8月3日(日曜日)

休館日 7月14日(月曜日)、22日(火曜日)、28日(月曜日)
時間 9時00分〜17時00分
会場 企画展示室
観覧料 200円
企画概要  美濃加茂市民ミュージアムでは、昔の道具や人々の暮らしに焦点をあてた研究や展示を行い、体験を通して学ぶことを意図した活動を続けてきました。このたびは美術の分野から、明治時代の石版画を通して、昔の暮らしを探ります。
 石版画は当時「刷り物」と呼ばれ、庶民が自ら手に取り住まいに飾る絵画として流通していました。印刷技術が移り変わる中、写真に近い再現性をもった石版画は明治20年代に最盛期を迎えます。無名の職人たちの高い技術によって生み出された石版画には、当時の様々な流行や時勢が反映されています。都会の風景や名所、遊ぶ子供の姿に和装・洋装の美しい女性、戦争や歴史など様々な画題を取り上げた一枚物の額絵、学術書や雑誌の図版、小説の挿絵にいたるまで、多様な展開を見せます。それらは、この時代特有の色彩感覚と美意識を示しています。
 今回は、地質学者でもある糸魚川淳二氏が館長を務める半原版画館(瑞浪市日吉半原)に収蔵された2,000点を超えるコレクションから、庶民の暮らしを彩った石版画の数々を紹介します。糸魚川氏が長年にわたって収集し続けたコレクションは、広範で網羅的であり、石版画の歴史の体系的な裏付けをも可能にする充分な内容を備えています。技術革新の中で勃興した石版技法の変遷と明治の歴史とを紹介し、多様な美しさと面白さをみせる石版画の数々を展覧します。
 華やかで楽しげでありながらどこか奇怪な民衆絵画に触れ、これらの作品が物語る時代を、絵のある生活を生きた人々の姿と共に思い描いていただければ幸いです。

関連講座
1.ミュージアムフォーラム 「明治の石版画と半原版画館」 
日時 2008年7月20日(日曜日) 14時00分〜15時30分
会場 研修室
参加料 無料
定員 42名
内容 半原版画館の館長である糸魚川氏に明治時代の石版画やコレクションについて、お話いただきます。
講師 糸魚川淳二 氏(半原版画館館長)

2.アートな1日講座「石膏プリント」
日時 2008年7月27日(日曜日) 13時00分〜16時00分
会場 工芸室
参加料 700円
定員 20名
内容 自分で描いた絵を石膏にプリントします。石に描く独特の風合いを楽しみましょう。
持ち物 エプロン、タオル

3.ミュージアムトーク 作品鑑賞会
日時 2008年7月13日(日曜日) 1.11時00分〜12時00分 2.14時00分〜15時00分
会場 企画展示室

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