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美濃加茂市民ミュージアム収蔵品展 渡辺浩 展


 渡辺浩(わたなべ・ひろし、1916〜1992)は大正5年、加茂郡古井村(美濃加茂市古井町)に生まれました。少年のころから絵画への関心が高かった渡辺浩は、昭和10年頃から日本画家・長谷川朝風の指導を受けるようになり、昭和40年頃から飛騨高山の家並みや建物を描き始めます。1968(昭和43)年、「玄関」で院展に初入選を果たし、3年後には日本美術院院友に推挙されました。院展への作品発表を重ねる他、美濃加茂市美術展の審査員を務めるなど、この地域の美術にも大きな足跡を残しました。
 今回は美濃加茂市民ミュージアムの収蔵品から、院展初入選作である「玄関」や高山の代表的な町家建築・日下部邸をモチーフとした「居間」など、飛騨の情景を描いた作品を中心に展覧します。作家が描出する家の情景には、人々の暮らしの様々な跡が感じられます。やわらかな光とあたたかな影を対照させた落ち着きある風景は、まるでその場を満たす空気まで封じ込めたようです。
 渡辺浩のまなざしに沿いながら、飛騨への小旅行をお楽しみください。そして作家の世界を理解していただければ幸いです。

渡辺浩「居間」紙本着色 1969(昭和44)年 第54回院展入選作
渡辺浩 「居間」 紙本着色 1969(昭和44)年 第54回院展入選作

会期 2008(平成20)年10月30日(木曜日)〜11月3日(月曜日)9:00〜17:00
休館日  
時間 9:00〜17:00
会場 美濃加茂市民ミュージアム 美術工芸展示室
観覧料 無料

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