収蔵品展 「蚕とまゆ」 展
 桑を栽培して蚕を飼い、繭を生産することを養蚕とよびます。美濃加茂では明治期に養蚕が始まり、昭和40年代頃まで盛んに行われました。1918(大正7)年、古井村(現・美濃加茂市本郷町)に、地元の製糸工場と合併して郡是製糸美濃工場が進出すると、この市域の養蚕業はますます活気づくこととなりました。また、市を流れる木曽川沿いは砂地部分が多く、桑がよく育つ土壌条件がありました。
 蚕は、病気になると収穫が見込めないことから、温湿度や桑のやり方など、常に注意を払って飼育しました。大きな繭を作るために、朝、昼、晩、夜中にと、こまめに桑をやり出荷まで家族総出で世話をしました。家族が普段生活をする部屋で飼育をしたため、座敷飼いと呼ばれました。
 この展示では、養蚕にかかわる道具を展示し、失われつつある養蚕の生業の記憶をたどります。
展覧
収蔵品展 「蚕とまゆ」 展
2020年(令和2年)6月2日(火曜日)~8月23日(日曜日)
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)
6/8、6/15、6/22、6/29、7/6、7/13、7/20、7/27、8/3、8/11、8/17
午前9時~午後5時
無料
美濃加茂市民ミュージアム・民具展示館、生活体験館 
美濃加茂市民ミュージアム