沙羅双樹の木の下で ―加茂の涅槃図を中心に―
 今から2500年ほど前、釈迦は沙羅(さら)双樹(そうじゅ)という木の下で、その生涯に幕を下ろしました。これを「涅槃(ねはん)」といい、様々な逸話をもって語られる釈迦の生涯においても、特に重要視されています。この展覧会では、涅槃を絵画化した「涅槃図」を取り上げ、加茂地区を中心とした作例とともに、岐阜県下の名品を紹介します。大きな画面中に横臥(おうが)する釈迦を中心として、菩薩や僧、動物たちがひしめき合い嘆き悲しむ様は、見る者を圧倒します。その中で、歴史的な変遷とともに、原点である経典を基本としながら、細部にまで散りばめられた意味を紐解いていきます。人の命の重たさや儚さをひしひしと感じる昨今。涅槃図は、まさに密ともいえる画幅の中で、崇高な精神性を筆触鮮やかに伝えています。涅槃図を通して、今に通じる人々の信念や祈りの奥深さを知る機会となれば幸いです。
沙羅双樹の木の下で ―加茂の涅槃図を中心に―
2021年(令和3年)4月24日(土曜日)~6月6日(日曜日)
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館 4月26日、5月6日、10日、17日、24日、31日)
午前9時~午後5時
無料
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室
関連行事 ●絵解き講座「あなたにもわかる涅槃図」
担当学芸員が展示室をご案内いたします。奥深い涅槃図の世界について感じていただけたら幸いです。
2021年(令和3年)4月25日(日曜日) 5月12日(水曜日)
①午前10時~11時 ②午後1時30分~2時30分
担当学芸員
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室
無料
事前のお申し込みは不要です。当日、会場入口にご参集ください。
関連行事 ●仏画入門「涅槃図の動物たちを描こう」 申込の受付は終了しました。
涅槃図に登場するさまざまな動物たち。展示されている涅槃図をじっくりとみて、実際に日本画で使われる画材を用いて描いてみましょう。
2021年(令和3年)5月15日(土曜日)
午後1時30分~3時30分
小学校3年生以上(大人もご参加いただけます)
美濃加茂市民ミュージアム 工芸室
500円
参加ご希望の方は、はがき、ご来館、HP専用フォームによる事前申し込みが必要です。
希望者多数の場合は抽選となります。申込受付期間:4月8日(木)~4月22日(木) 
お申込み方法は、右にある【事前申込】ボタンからご覧ください。
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