令和5年度美濃加茂市民ミュージアム現代美術レジデンスプログラム
瀬田哲司展メダルのはなし -銀の植物と銀色の記憶-
美濃加茂市民ミュージアムでは開館以来、「芸術と自然」をテーマにした現代美術展を開催してきました。今年度は、東京藝術大学大学院美術研究科で鋳金を学び、現在は国際的なメダルアーティストとして活躍する瀬田哲司(1960年-)を紹介します。
作家は1989年の美濃加茂彫刻シンポジウムに参加し、バイクの部品を鋳造した金属を埋め込んだ《ウは宇宙船のウ》を制作、作品は市内の前平公園に今も設置されています。現在は美濃加茂市美術展の審査員も務め、美濃加茂市にゆかりの深い作家です。
90年代以降作家は、彫刻をはじめ絵画や写真など多様な表現を展開してきましたが、近年は種子や果実、葉や枝など植物を金属に置き換えてメダルにする作品を制作しています。メダルには採集した植物の学名や年月日などが刻印され、作家がその時その地に訪れて植物を採集したという記録にもなります。
今回の展覧会に向けて作家は、ミュージアムを囲む森で見つけた身近な植物を使ったメダルを制作します。100点を超えるメダル作品とともに90年代に制作した植物の写真作品シリーズ、制作の原点となった80年代の小彫刻も展示します。更に会期中、美濃加茂彫刻シンポジウムのアーカイブ展示も行います。
手の平に収まる小さなメダルは、輝きを放つ銀の質感と複雑な構造とが相俟って、神秘的な宇宙空間を想起させます。また一方で数々のメダルが並ぶ姿は、愛着を持って集められたコレクションのようにも見え、小さな植物への慈しみを掻き立てるものです。様々な見方を許し、観る者の目を楽しませてくれる瀬田哲司の世界をお楽しみ頂ければ幸いです。
作家は1989年の美濃加茂彫刻シンポジウムに参加し、バイクの部品を鋳造した金属を埋め込んだ《ウは宇宙船のウ》を制作、作品は市内の前平公園に今も設置されています。現在は美濃加茂市美術展の審査員も務め、美濃加茂市にゆかりの深い作家です。
90年代以降作家は、彫刻をはじめ絵画や写真など多様な表現を展開してきましたが、近年は種子や果実、葉や枝など植物を金属に置き換えてメダルにする作品を制作しています。メダルには採集した植物の学名や年月日などが刻印され、作家がその時その地に訪れて植物を採集したという記録にもなります。
今回の展覧会に向けて作家は、ミュージアムを囲む森で見つけた身近な植物を使ったメダルを制作します。100点を超えるメダル作品とともに90年代に制作した植物の写真作品シリーズ、制作の原点となった80年代の小彫刻も展示します。更に会期中、美濃加茂彫刻シンポジウムのアーカイブ展示も行います。
手の平に収まる小さなメダルは、輝きを放つ銀の質感と複雑な構造とが相俟って、神秘的な宇宙空間を想起させます。また一方で数々のメダルが並ぶ姿は、愛着を持って集められたコレクションのようにも見え、小さな植物への慈しみを掻き立てるものです。様々な見方を許し、観る者の目を楽しませてくれる瀬田哲司の世界をお楽しみ頂ければ幸いです。
展覧会名 |
令和5年度 美濃加茂市民ミュージアム現代美術レジデンスプログラム 瀬田哲司展 メダルのはなし -銀の植物と銀色の記憶- |
会期 |
2024年(令和6年)1月13日(土曜日)~2月25日(日曜日) |
休館日 |
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館) 1月15日(月)、22日(月)、29日(月)、2月5日(月)、13日(火)、19日(月) |
時間 |
午前9時~午後5時 |
観覧料 |
無料 |
会場 |
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・美術工芸展示室 |
主催 |
美濃加茂市民ミュージアム |
企画協力 |
アートボランティア |
助成 |
公益財団法人せきしん地域振興協力基金 |
関連企画アートな1日講座 鋳造ワークショップ
内容 |
森の素材を使ってブロンズのメダルの造型を造形します。作品は作家が後日鋳造し、「ウは宇宙船のウ-美濃加茂彫刻シンポジウムアーカイブ展」(2024年1月27日~2月18日)と同時期に展示します。作品は2月20日以降にお返しします。 |
期日 |
2024年(令和6年)1月14日(日曜日) |
時間 |
午前10時〜12時 |
定員 |
10名 |
会場 |
美濃加茂市民ミュージアム 生活体験館 まゆの家 |
参加料 |
1,000円 |
申込方法 |
お申し込み期間は【2023年11月21日(火)~12月12日(火)】です。
WEBからのお申し込み
申込画面が表示されます(専用サイト)。
ハガキ・ご来館によるお申し込み
ご案内が表示されます。※講座名を明記してください。 |
関連企画「ウは宇宙船のウ」美濃加茂彫刻シンポジウムアーカイブ展+鋳造ワークショップ作品展
内容 |
美濃加茂彫刻シンポジウムに1989 年に参加し瀬田哲司が制作した「ウは宇宙船の ウ」の制作の様子を振り返るアーカイブ展です。また、今年度行った鋳造ワーク ショップで参加者が作ったブロンズメダルを展示します。 |
会期 |
2024年(令和6年)1月27日(土曜日)〜2月18日(日曜日) |
時間 |
午前9時~午後5時 |
会場 |
みのかも文化の森 展示ホール |
観覧料 |
無料 |
関連企画アーティストトーク 彫刻シンポジウムを振り返る
内容 |
アーカイブ展を観覧の後、市内の前平公園(美濃加茂市前平町3-1)に移動して野外彫刻「ウは宇宙船のウ」を見学し、美濃加茂彫刻シンポジウム当時の様子を振り返ります。 |
期日 |
2024年(令和6年)1月27日(土曜日) |
時間 |
午後1時30分~3時 |
定員 |
20名 |
集合場所 |
みのかも文化の森 企画展示室 ※前平公園(美濃加茂市前平町3-1)への移動は各自でお願いいたします。 |
参加料 |
無料 |
申込方法 |
お申し込み期間は【2023年11月12日(火)~2024年1月21日(日)】です。
WEBからのお申し込み
申込画面が表示されます(専用サイト)。
ハガキ・ご来館によるお申し込み
ご案内が表示されます。※講座名(企画名)を明記してください。 |
関連企画アーティストトーク「メダルアートを語る」
内容 |
瀬田氏に、自身が活動を展開しているメダルアートの世界についてお話しいただきます。 |
期日 |
2024年(令和6年)2月3日(土曜日) |
時間 |
午後1時30分~3時 |
定員 |
40名 |
会場 |
みのかも文化の森 研修室・企画展示室・美術工芸展示室 |
参加料 |
無料 |
申込方法 |
当日受付 |
《新型コロナウイルス感染拡大防止対策について》
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