市制施行70周年記念
みのかもで収蔵している資料たち  展
 博物館では、これからの未来のために大切にのこしていきたいものを研究・収集・収蔵をしています。収蔵するだけではなく、その資料を多くの方にも見ていただくこと、活用いただくこと、そして資料に関わる人の思いも伝えていくこと、さらには資料がもともとあった場所とのつながりを作っていくことも大切にしていきたい、と考えています。
 本展では、これまであまり展覧会などには登場しなかった資料たちを中心に、美濃加茂市の70周年のお祝いということで展覧します。今回だけの「と・く・べ・つ」展、キーワードは70!!。

好評につきまして、すこしかたちをかえて会期を延長することにしました。10月の「ぎゅっと濃縮!みのかもで収蔵している資料たち」展も、ぜひご覧ください。
市制施行70周年記念みのかもで収蔵している資料たち  展
2024年(令和6年)9月14日(土曜日)~29日(日曜日)
好評につき、延長します! 2024年(令和6年)10月5日(土曜日)~31日(木曜日)
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)
会期中の休館日は、9月17日(火)、24日(火)
延長後の会期中の休館日は、10月7日(月)、15日(火)、21日(月)、28日(月)
午前9時~午後5時
無料
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室、美術工芸展示室
延長後の会場は、みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム 美術工芸展示室のみ
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム

プログラム

 現在 当館の自然史資料は、この地域の大地の構成に関わる標本、美濃加茂市を含む加茂地域を特徴づける動物や植物などの標本、文化の森に代表される里山にかかわる動物や植物の標本などを中心に集めています。その中心は、開館前の1999年に美濃加茂自然史研究会が発足してから始まった調査活動により収集された資料が中心です。しかしながら、開館以来24年経過し、この地域の自然にかかわる資料や標本などを市民の方からご寄贈いただくことも多くなってきました。
 わたしたちの身近にいる動物や植物の標本を中心にご紹介いたします。
 尾崎遺跡(蜂屋町、文化の森敷地内に所在)は、発掘調査されたことで、現地に残っていた往時の痕跡をくまなく取り上げることができました。その出土品(モノ)や出土した状況(コト)は、記録と共に文化の森に保存されているので、現地が消滅した後でも、調査研究を続けることができています。
 1992年に尾崎遺跡が発見されて以来、2024年までに約30件の関連論文等が発表されました。それらの多様な観点から、豊かな尾崎遺跡の姿を描き出せるようになったことで、1,000年以上の時間を隔てながらも「尾崎遺跡に居た人々」と私たちをつなげてみます。
 仏像の繊細な彫りや豊かな彩色、装飾品をまとう優美なかたちには、私たちを惹きつける不思議な魅力があります。それらは美術品や歴史資料とともに様々な経緯で博物館へ収蔵、展示されることもありますが、さかのぼれば地域のお寺やお堂ごとで大切に祀られ、信仰されてきた過去をもつものです。神仏が身近な存在であり、祈りが生活にとって切実だった時代。仏像を中心に紡がれてきた村人の思いや土地との関わりを知ることで、地域の歩みを再認識することができるでしょう。その美しい造形だけでなく、風雪に耐えてきた痕跡の一つ一つまでが愛おしく感じられるはずです。
 江戸時代、襖(ふすま)を作る際、その下地に不要になった紙を張り足していくことがよくありました。土地や財産に関するものは大事にされそのまま残されますが、むしろ生活に密着したいわゆる雑多なものについては、そのような使途に使われることが多くありました。旧家などの襖からは時々そのようなものが発見されます。それは借用書の控えであったり、買い物帳であったり、当時の生活そのものをよみがえらせるものでもあるわけです。
 これらの史料は、まさに断片であるものの、当時の様相を示す貴重なものです。
 桑を栽培し、桑をえさに蚕を育て、蚕の作るまゆを獲る一連の営みを養蚕といいます。美濃加茂市域では明治時代末期から大正の初めごろにかけて養蚕が盛んにおこなわれるようになり、農家の最大の副業として人々の暮らしとともにありました。養蚕の技術は時代を経て改良され、人々に受け継がれていきます。昭和41(1966)年に蜂屋町(現在の中部国際医療センター)に岐阜県蚕業試験場が開設すると、県下の養蚕研究センターとして活動がはじまりました。試験場では蚕やえさとなる桑についてなどの研究が行われ、重労働だった養蚕の作業の改善や技術の向上など多くの成果があったといいます。
 岐阜県蚕業試験場は生物産業技術研究所、岐阜県生物工学研究所と改称されたあと、平成22(2010)年に業務を終了しますが、そこで使われた器具や研究に関する資料などが一括して当館に寄贈され保管されています。今回はそうした資料のうち研究に使われていたと思われる蚕のまゆを中心にご紹介いたします。
 当館は開館以来「地域ゆかりの作家」「芸術と自然」を美術品の収集方針としてきましたが、開館20周年を前に「日本近現代版画」を加えました。理由は、市ゆかりの版画家・舩坂芳助・堀江良一・安藤真司の展示を機に作家や個人から多数の寄贈を受けたからです。更に瑞浪市の私立美術館:半原版画館から2000件を超える明治の石版画と現代版画の寄贈品もコレクションに加わりました。
 今回は整理作業が済んだばかりの半原版画館の作品を中心に、創作版画、小コレクター運動など美術史に触れ、多彩な技法と表現が魅力の版画の数々を紹介します。あわせて整理後に調べても題が分からなかった作品も展示します。

関連イベント

9月20日(金)
~午後8時まで
常設展示室と森のタワー、そして開催中の企画展の会場を夜8時まで、特別開館しますので、ごゆっくりご覧ください。
なお夜6時30分から1時間ほど、企画展会場にて担当学芸員によるミュージアムトークも行います。
2024年9月22日(日)・9月26日(木)
午後2時〜3時
無料
各回10組(先着順) *1組につき最大5名まで
企画展示室・美術工芸展示室
8月27日(火)~9月15日(日)
Webからのお申し込み

ハンズオンツアー9月22日の申し込みはこちら

ハンズオンツアー9月26日の申し込みはこちら

2024年9月26日(水)
午前10時〜11時
無料
各回10組(先着順) *1組につき最大5名まで
企画展示室・美術工芸展示室
8月27日(火)~9月15日(日)
Webからのお申し込み

ベビーカーツアーの申し込みはこちら

9月22日(日)
午前9時30分から12時
小学校4年生~中学生
みのかも文化の森・陶芸室
もくもくクラブ(美濃加茂自然史研究会)
200円
15名
筆記用具、水筒、汗拭きタオル
9月6日(金)まで
Webからのお申し込み ハガキ・来館によるお申し込み

Webからのお申し込みはこちら

ハガキ・ご来館によるお申し込みはこちら

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ミュージアムカフェコラボ企画「終了しました」
ミュージアム1階「カフェ ツナグ」にて、70シュー年のお祝いスイーツをご注文いただけます!
(会期中のみ 数量限定)