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美濃加茂市民ミュージアム 現代美術ワークショップ事業 平川祐樹 眠りにつくまで


平川祐樹 眠りにつくまで

 美濃加茂市民ミュージアムでは「芸術と自然」をテーマとした現代美術を展覧し、ワークショップや滞在制作を通じてアートに身近に触れられる機会を提供してきました。 このたびは、事物や場所に宿る「時間」や「記憶」を主題とした映像作品を制作する美術家・平川祐樹(1983年〜)を紹介します。
 名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修士課程を修了した作家は、愛知県を拠点に制作発表を続けてきました。 近年は、ドイツでのレジデンスの活動に意欲的に取り組んでいます。 文化庁メディア芸術祭をはじめとする受賞や、今年度のあいちトリエンナーレの参加作家に選出されるなど、活躍が期待される若手のアーティストです。
 現在、その表現はフィールドワークに基づく映像を主軸としながら、写真や物の展示を併せた空間構成へと広がりを見せています。 美濃加茂市民ミュージアムを訪れた作家は、当館所蔵の自然史資料とミュージアムを囲む森に着目しました。 美濃加茂市内と周辺では、永い時を経て化石となった木(珪化木)が多く発見されています。 土砂に埋もれ石化した木は、朽ちることなく当時の姿形を今の世に残しています。まるで深い眠りについたまま生き長らえる珪化木を巡り、時間の可視化を探ります。
 本展の開催に向けて作家は7月から滞在制作を開始しました。 会期中には、夜の森を舞台とした映像作品の展示や、森を散策して参加者が自らの記憶をたどるワークショップを行います。
 自然の歴史が「眠る」大地には、今という時も刻まれ続けています。 ゆっくりと、うつろい流れゆく平川祐樹のフィルムの世界に身を置いて、自らの体内にも在り続ける時を見つめるきっかけとなれば幸いです。


会期 2013(平成25)年9月14日(土曜日)〜10月27日(日曜日)
会期中の休館日 9月17日(火曜日),24日(火曜日),30日(月曜日),10月7日(月曜日),15日(火曜日),21日(月曜日)
開館時間 9時〜17時
ただし9月21日〜23日は夜間特別展示のため20時30分まで開館
会場 美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・美術工芸展示室
観覧料無料
主催 美濃加茂市民ミュージアム+アートボランティア
協力 株式会社 日立情映テック


関連企画
名称 アートな1日講座
平川祐樹ワークショップ+アーティストトーク「時の地図を巡る旅」
期日 2013年9月22日(日曜日)
時間 13:00〜16:00(当日12:30より受付)
会場 みのかも文化の森 工芸室
参加料 無料
内容 森の中に残る様々な痕跡が描かれた地図を持って森を歩き、場所に宿る「時間」や「記憶」を読み解きます。


名称 夜間特別展示「雷の樹」
期日 2013年9月21日(土曜日),9月22日(日曜日),23日(月曜日)
時間 19:00〜20:30
会場 みのかも文化の森 敷地内の森の中 *雨天中止
観覧料 無料
内容 雷が落ち、伐採されてしまった一本の樹。そこから発想を得た映像作品を森の中に設置されたスクリーンに夜間投影します。


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