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    早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業

モノを蒐(あつ)めるまなざし 早稲田大学會津八一記念博物館蔵のコレクションとともに


モノを蒐めるまなざし展

早稲田大学には、創立以来の学術研究を物語る膨大な資料が蓄積されています。
そのうち會津八一は、東洋美術史研究や教育のため、約4,000点に及ぶ実物を蒐集しました。それらは現在、會津コレクションとして會津八一記念博物館に収蔵されています。また同館には、長年にわたって研究に携わった人々による様々な分野の貴重な資料や作品が収蔵されています。 また美濃加茂市をフィールドとして地道な調査と記録の蓄積、資料の蒐集を続けた研究者がおり、それらの成果は美濃加茂市民ミュージアムに収蔵されています。
本展では、両館が所蔵する貴重な文化遺産(モノ)を通じて、学術研究に邁進した「蒐集者」の姿や思い、生き様を紹介します。そして「蒐集者」が注目した社会や文化的背景にも思いを馳せる機会とします。
(主催 早稲田大学文化推進部 美濃加茂市民ミュージアム )

“実物をよく観察して、実物を離れずに、物の理法をみてゆくということは、何よりも大切なことだ*”
*「實物奠重の學風」『會津八一全集』第7巻(中央公論社)、1982年より。旧字体は改めた。理法-道理にかなった法則の意。

早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業
2007年に、早稲田大学と美濃加茂市は文化交流協定を締結し、毎年、共催企画を実施しています。
文化交流協定は、美濃加茂市出身で早稲田大学で教鞭を取った坪内逍遙博士、津田左右吉博士を共通項とし、文化事業について協力し合うこと、相互発展と地域社会の活性化、学問研究の向上などに寄与することを目指して締結されました。


会場美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室
会期2016(平成28)年12月10日(水曜日)~2017(平成29)年1月29日(日曜日)
時間午前9時~午後5時
休館日月曜(1月9日は開館、翌10日は休館)、12月29日(木)~1月3日(火)
観覧料一般200円(100円)  ( )は20名以上の団体料金
高校生以下無料、かるちすとくらぶ会員は無料


【展示で紹介する人物・コレクション】

■早稲田大学會津八一記念博物館
|會津八一|早稲田大学名誉教授。歌人・書家・東洋美術史家。コレクションは、明器(馬首など)、鏡鑑、瓦磚、金石文拓本、日本や朝鮮の古瓦を中心とする。坪内逍遙、津田左右吉とも親交が深い。
|加藤 諄|早稲田大学名誉教授。金石文研究。特に仏足石、古鐘銘に関するものが多い。
|熊谷幸次郎|早稲田大学名誉教授。日本史、歴史教育。全国各地の古鐘銘を採拓(龍安寺の梵鐘[銘 鴻鐘、岐阜県指定有形文化財 工芸品]美濃加茂市伊深町ほか)。
|滝口 宏|早稲田大学名誉教授。考古学。早稲田大学で、日本の古墳時代や歴史時代遺跡の発掘調査を主導し、文化財保護行政にも尽力。武蔵国分寺(東京都)ほか。
|穴澤咊光|海外の考古学、特に東洋考古学を研究。主に中国や朝鮮半島、日本の武器武具(銅戈ほか)を中心とする青銅器を蒐集。
|土佐林義雄|アイヌ民族や北方少数民族の生活、歴史、文化を研究。アイヌ民族資料は、衣装や装飾品が特に知られている。
|服部和彦|実業家。小金銅仏、密教法具、鰐口などの仏教美術に加え、中国・日本・朝鮮・西アジアの古鏡を蒐集。
■美濃加茂市民ミュージアム
|林 魁一|考古学、民俗学。明治8(1875)年生。日本の考古学や人類学の草分けであった坪井正五郎、その弟子の鳥居龍蔵らとの交流から、研究を志す。主に岐阜県下で発見された遺物や遺跡に関する報告、民俗記録を中心に『東京人類学雑誌』などに寄稿した。
|吉田英敏|考古学。昭和28(1953)年、海老山遺跡(加茂郡富加町)で旧石器の発見に関わる。岐阜県下では、旧石器研究のさきがけとなった。その後、県内などで発掘調査を指導。『美濃加茂市史』をはじめ市町村史の執筆に携わる。旧石器研究をライフワークとし、遺物を蒐集した。
|佐野一彦|哲学、文化史、社会学、民俗学。昭和20(1945)年に加茂郡伊深村(現 美濃加茂市伊深町)に疎開。定住後、伊深の民俗・風俗の研究を進める。特に昭和30-40年代、多くのカラー写真を撮影し、記録を残した。


関連事業
名称ミュージアムトーク 歴史にさわる
日時 2016年12月15日(木曜)、2017年1月8日(日曜) (1)11:00 -12:00 (2)13:30 -14:30 
会場 美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室
参加料 無料(企画展観覧料が必要)、当日受付
内容 企画展の解説と併せて、スタッフと気軽にお話ししながら「実物」(旧石器など)をさわって確かめてみます。


【チラシ掲載資料名】

1.會津八一 加藤諄氏撮影
2. 素弁十五葉蓮華文軒丸瓦
3.馬首
4. 如来座像
5. 白布切抜紋木綿衣(カパラミプ)
1~5:早稲田大学會津八一記念博物館 蔵
6.細石核
7.イモコデ
6~7:美濃加茂市民ミュージアム 蔵



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