収蔵品展  蚕とまゆ展

収蔵品展 蚕とまゆ展

はじめに

 わが国では古代より養蚕の歴史があり、人は蚕を飼い、絹糸を作り、絹布を生産してきました。 明治時代になると、殖産興業のひとつとして盛んに行われるようになり、養蚕に適した地域では、蚕を飼い繭ができると、製糸工場へ出荷しました。 工場でつくられた生糸は、昭和初期をピークにアメリカなどへ多く輸出されました。 自給自足だった当時の暮らしの中で営まれた養蚕は、貴重な現金収入を得ることのできる家内作業でもありました。 明治期の美濃加茂の養蚕は、蚕が卵を生みつけた紙である「蚕種紙(さんしゅがみ)」を買い、卵を孵化させることから始まります。 そして繭ができるまでの約1ヶ月間、家族総出で飼育をしました。
 今回の展示では、山之上村(現美濃加茂市山之上町)の中島要市さんがつけていた明治44年(1911)の日記から、秋蚕の飼育の様子を紹介します。 また「まゆの家」にボランティアによって目棚(めだな)を作り、「座敷飼い」とよばれた飼育の様子を再現します。
展示数約20点。


会期: 平成29年4月22日(土曜日)~8月27日(日曜日)
時間: 午前9時~午後5時
休館日: 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)
会場: みのかも文化の森 民具展示館・まゆの家(生活体験館)
観覧料: 無料
関連事業
名称: ていねいな暮らし講座 真綿づくり
内容: カイコのまゆから真綿を作ります。真綿の用途を知ります。
持ち物: タオル
日時: 2017(平成29)年6月24日(土曜日)10:00~12:00
会場: まゆの家(生活体験館)
参加料: 200円
定員: 20名
申し込み方法:当日受付(30分前より)

名称: 年中行事 七夕かざり
内容: 七夕をかざり、畑のなりもの(野菜)をそなえます。自由観覧
日時: 2017(平成29)6 月24 日(土)~ 7 月7 日(金)
会場: まゆの家(生活体験館)

名称: ていねいな暮らし講座 綿入れ
内容: 真綿を使って、綿入れの体験をします。
持ち物: 裁縫道具(あれば)
日時: 2017(平成29)年7月9日(日曜日)13:30~15:00
会場: まゆの家(生活体験館)
参加料: 300円
定員: 20名
申し込み方法:当日受付(30分前より)