収蔵品展  春の心地
収蔵品展 春の心地


 寒さの厳しい冬が終わり、温かな春がやってきました。生き物が活動を始め、植物は芽吹き、花を咲かせます。春は命が力を満たしていく豊かな季節でもありますが、冬から初夏へ刻々と移ろいゆく刹那さが宿る時節でもあります。出会いや別れが重なる春、わたしたちは様々な思いに満たされます。そんな中で春を感じて目に留まるもの、春に出会う風物に抱く感情は、人それぞれに違うのではないでしょうか。
 この収蔵品展では、春の情景や生き物を描いた日本画、洋画、書、写真を選びました。これらは美濃加茂市民ミュージアムが開館以来収集を続けてまいりました「地域ゆかりの作家」による作品です。
 平成28年、新潟県在住のコレクター・川本佳子氏から寄贈を受けました加茂高等学校出身の版画家・安藤真司が手掛けたガラス絵を初めて展示する他、昨年修復を終えた渡辺浩の日本画≪皐月の頃≫などを展覧いたします。
 色彩豊かな作品の前で春の心地に身を委ね、自分だけの「感じ方」を見つめるような静かなひと時をお過ごしいただければ幸いです。


会期: 2018年(平成30年)3月24日(土曜日)~4月22日(日曜日)
休館日 3月26日、4月2日、9日、16日
観覧料: 無料
会場: 美濃加茂市民ミュージアム 美術工芸展示室