美濃加茂事典
加藤友平(かとうともへい)
1885(明治18)年、土岐郡下石の製陶業の家に生まれる。本名加藤正三郎。1915(大正4)年、瓦窯が盛んで、薪など材料が手に入る地域という理由から加茂野に登り窯を築き、「ライン焼」を製作した。場所は越美南線加茂野駅(現在の富加駅)の南側、美濃加茂市加茂野町鷹之巣頭割。木曽川の岩場に咲く岩つつじをイメージした、赤い斑点の釉薬が特徴。後に童話作家の巌谷小波が「蘇峡焼」と命名した。製作所には「ライン蘇峡焼窯元 加藤友平」と「石田流家元秀翠先生桔梗投入花瓶製作所」という看板を掲げ、花瓶や茶器を製作する他、「孫六漬」や鮎の「うるか」の容器なども生産した。友平は郡上八幡で寺脇栄吉の築窯・作陶を指導し、この窯では「利平焼」が焼かれた。1935年没。
【図書資料】No.2279『土と炎の芸術 ふるさとに息づく技と心<特別展>』
【民俗資料】No.2716「ライン焼き花瓶」、No.3077「ライン焼き」
【美術工芸作品】No.1431《ライン焼 花瓶》、No.1432《ライン焼 花瓶》、No.1433《ライン焼 拳骨花瓶》、No.1434《ライン焼 鉢》、No.1435《ライン焼 茶碗》、No.1436《ライン焼 花瓶》、No.1437《ライン焼 花瓶》No.1438《ライン焼 花瓶》、No.1439《ライン焼 平茶碗》、No.1440《ライン焼 湯呑》、No.1441《ライン焼 湯呑》、No.1442《ライン焼 鉢》、No.1443《ライン焼 鉢》、No.1444《ライン焼 鉢》、No.1445《ライン焼 鉢》、No.1446 《ライン焼 鉢》、No.1447《ライン焼 平茶碗》、No. 1448《ライン焼 湯呑》、No.1449 《ライン焼 花瓶》、No.1450《ライン焼 徳利》、No.1451《ライン焼 徳利》、No.1452 《ライン焼 花瓶》、No.1453《ライン焼 花瓶》、No.1454《ライン焼 花瓶》、No.1455 《ライン焼 湯呑》、No.1456《ライン焼 湯呑》、No.1457《ライン焼 湯呑》、No.1458《ライン焼 盃》、No.1459《ライン焼 菓子鉢》