美濃加茂事典
干し柿(ほしがき)

 堂上蜂屋柿で有名な美濃加茂だが、蜂屋柿以外でも干し柿は家庭で作られ、晩秋の民家の軒下には、のれんのように縄につるされた柿を見ることができた。柿はひもで吊るせるようにへたとその上についた枝の部分を残し、厚く皮をむき棒に吊るす。一斗缶の中で硫黄を炊き、その煙で柿を燻し、カビが生えないようにした後、軒下に20日間ほど干す。途中で柿をもむと良い。柿のまわりに白い粉がふいてきたらニゴ箒と呼ぶ竹でできた小さい箒で1つずつなでてできあがり。干している間は絶対に雨や霜にあてないようにするため、雨天時や夜は室内に取り込むのが良い。大変、手間のかかる食べ物だ。柿の皮は干して乾燥させ、白菜や大根を漬ける時に入れる。

【基本図書】『市史/民俗編』p177 

【図書資料】835『美濃生活絵巻』(上)p46№3359『蜂屋民俗史』、18911『おばあちゃんちのおかって№2』p28,29
【昔のくらしの道具/食べる】柿の皮むき具