美濃加茂事典
みょうが寿司(みょうがずし)
夏、ミョウガの葉で包んだ寿司が、田植えが終わった後やお盆のごちそうなどに食べられていた。酢飯の上に酢でしめた鯖をのせ、十文字にした二枚のミョウガの葉で包む。包んだ寿司を専用の木箱に並べ、一晩重石をしておくと葉の香りが寿司にうつり美味しくなる。ミョウガの葉は防腐作用があるので、冷蔵庫のない時代でも腐る心配がなかった。
ミョウガは庭に生えていたものを使う。現代、具は鮭、しぐれ、しいたけ、錦糸玉子、紅生姜などが一般的である。
蜂屋町の神明神社では、白山祭と津島祭を兼ねて行う祭りに、具が酢鯖だけのミョウガ寿司を大量に作り神事を行った。「サバ寿司祭り」と呼ばれ、長く親しまれていた。
【基本図書】『市史/民俗編』p71
【図書資料】№10699『おばあちゃんちのおかって№1』