美濃加茂事典
サヨリ飯(さよりめし)
 「サヨリ」ではなく、「さんま」を入れたご飯のことである。昔、このあたりでは、細長い魚の総称を「サヨリ」としていた。新鮮な生の「さんま」ではなく塩漬けの「さんま」を使った。「さんま」は箸で目玉を抜いた穴にしっぽを差し込み円状にし、網の上で焼く。焼けたら骨を取り除き、身をほぐす。米はしょうゆ、酒、みりんと千切り生姜を入れ炊く。炊き立てのご飯に、ほぐした身を混ぜ蒸らす。生の「さんま」をぶつ切りにし米とともに炊き、後から骨を取り除く方法もある。冬に行われる山神様の祭り「山の講」で必ず食べた地区もある。

【基本図書】『市史/民俗編』p69,123 
【図書資料】№6643『美濃生活絵巻』(上)p105