美濃加茂事典
板津多賀蔵(いたづたがぞう)
 加茂郡今泉村の生まれ。武儀郡田原村の稲口倉蔵の指導を得て、浄瑠璃と太棹三味線を習得、名古屋の御園座にも通い歌舞伎の振付けを覚えた。加茂野の加茂神社で歌舞伎芝居の上演を盛んに行ったといわれる。明治20年代から大正中期にかけ、加茂郡、可児郡、犬山あたりで農村歌舞伎の指導にあたった。
【基本図書】『市史/民俗編』p290,291,370