美濃加茂事典
児雷也豪傑譚(じらいやごうけつものがたり)
 美図垣笑顔(みずがきえがお)作の江戸時代後期の草双紙。坪内逍遙は幼い頃、母や兄から物語を聞くのを日課とし7歳頃から草双紙を読み始めているが、逍遙は幼き時からこの「児雷也豪傑譚」に親しんでいた。挿絵は初代歌川豊国を初めとする歌川派の絵師達が描いており、後に逍遙自身が研究することとなる。逍遙は役者の顔を草双紙の絵で覚え込んだという。逍遙が所蔵していた本が早稲田大学図書館に収められている。
【図書資料】№17247『情熱の人 坪内逍遙』
【歴史資料】№13322『少年時に観た歌舞伎の追憶』
【展示情報】企画展2004「情熱の人 坪内逍遙」企画展2017「絵を通して見る坪内逍遙」