美濃加茂事典
岡本かの子(おかもとかのこ)
 1889年3月1日、東京青山南町生まれ。岡本一平の妻であり、岡本太郎の母である。歌人、仏教研究家、小説家として知られる。明治35年、小石川跡見女学校に入学、在学中から和歌を発表する。明治39年、兄・晶川と共に与謝野鉄幹・晶子に会い、「明星」に短歌を出し始める。明治43年、岡本一平と結婚。 1912年に処女歌集「かろきねたみ」を出版、1928年には読売新聞に宗教文学「散華抄」を連載、1929年には『観音経 付法華経』『仏教読本』を刊行、仏教研究家として各地で講演なども行っている。同年、一平とともに川端康成を訪ね、小説の指導を依頼する。『散華抄』の出版にあたり、坪内逍遙が題字を書いている。1937年、『文学界』に「鶴は病みき」を掲載し文壇デビューを果たす。 1939年2月18日、没。かの子亡き後、一平が遺稿を整理し、次々と出版した。
【作家情報】岡本かの子
【図書資料】№1902 『岡本かの子」展 生誕一○○年記念』、№3447 『一平かの子-心に生きる凄い父母-』、№6307 『母の手紙 母かの子・父一平への追想』、№8170 『太陽の人・岡本太郎 芸術、人生、かの子・一平との親子関係』、№14892岡本家の人びと -一平・かの子・太郎- <別冊太陽>』、№15801太陽の人・岡本太郎 -芸術、人生、かの子・一平との親子関係-』、№20278『生誕100年記念「岡本かの子の世界」展』
【美術工芸作品】№589《観音経》