美濃加茂事典
所和丸(ところかずまる)
 1887(明治20)年に山之上簡易科小学校に訓導として赴任し、以後通算17年にわたり子どもの指導にあたった教師(1865~1965)。山之上・佐口の「発蒙義校」の教師・所實言の長男。1913(大正2)年、和丸とともに教育に尽力した加藤鉄三郎の二人の功績を称えて「恩師之碑」が村内の青年会員によって、校庭に建立された。現在は、小学校西の高台に移転している。「恩師之碑」の碑文は次のとおり。「恩師之碑 所先生名和丸濃州加茂郡山之上村人明治二十年任山之上簡易小学校訓導転遷井深三十年復学山之上尋常小学校長新築校舎賛立青年同志会労績卓著四十年以病辞職尋没 加藤先生名鉄三郎亦本村人明治二十年為山之上校教員能佐所校長補成教化四十一年任川辺小学校訓導輪年没 大正二年本村青年会員追恩二先生薫陶之徳植碑以無不朽云爾 岐阜県加茂郡長正七位 古市亨謹書」。なお、南坂の所家の墓地に「啓蒙庵釋和丸法師」とした碑が1963(昭和38)年に建てられ、業績が記されている。
【図書資料】№745『山之上小学校百年誌』、№26105『まちのいいものよいところ 山之上展』
【展示情報】企画展2017「まちのいいものよいところ 山之上展」