美濃加茂事典
山之上子どもおんど(やまのうえこどもおんど)
 山之上でつくられた子ども向けの音頭。1949(昭和24)年頃につくられたといわれている。作詞は武藤七郎、作曲は東京からこの地域に疎開してきていた桑原哲郎によるもの。「大池ほい 池のまわりに百町歩 梨畑 柿畑 ぶどう畑・・・」で始まる歌詞は、山之上地区の環境や昭和初期からの果樹園の賑わいなどが詠み込まれている。桑原は当時、童謡を多く手がけており、疎開先の学校で音楽指導なども行っていたようである。踊りの振り付けは、桑原の夫人である、ゆう子女史による。戦後山之上小学校に学んだ児童は、運動会を中心に皆で踊った記憶を大切なものとしている。踊りはいったん途絶えたものの、再興の取り組みが続けられている。
【図書資料】№745『山之上小学校百年誌』、№26105『まちのいいものよいところ 山之上展』
【展示情報】企画展2017「まちのいいものよいところ 山之上展」