展覧会
予告
2025年度 早稲田大学・美濃加茂市 文化交流事業 共催展
美濃のキリシタン−秘められた祈りの証し−
 日本のキリスト教史は、宣教師フランシスコ・ザビエルによって信仰の種が蒔かれたことを端緒とします。美濃地方においては織田信長や子・信忠など為政者の庇護下に広くさかえ、各地に多くの信者-キリシタン―が生まれました。まもなく入った禁教の時代からは、五人組制度の導入や宗門改帳の作成などによって徹底的な監視・摘発が行われるようになり、特に寛文年間(1661-1673)の「濃尾崩れ」と呼ばれる一連の大検挙は、一帯の地域を大きく揺るがすものでした。しかし、こうした状況下でも可児・加茂地域をはじめとした美濃には少なからず信者が存在し、確かな祈りの灯を守り伝えていたことは、現在も各地に伝わるさまざまな遺物や文書、また伝承によってうかがい知ることができます。
 元治2(1865)年、長崎の浦上村の潜伏キリシタンが大浦天主堂の神父に信仰を表明したという「信徒発見」から今年で160年。日本キリスト教史上で奇跡とされるこの出来事を契機とした浦上キリシタンの国際的な問題には、早稲田大学の創設者・大隈重信(1838-1922)が強く関わったことでも知られています。
 この展覧会ではキリスト教伝来から明治期までの展開をたどりながら、残されたさまざまな“証し”を手がかりとして、美濃に息づく多様な信仰のかたちを紐解いていきます。地域のキリシタンの歴史を深く見つめ、祈りを捧げた人々の姿とその思いについて考えるきっかけになれば幸いです。
2025年(令和7年)7月12日(土)~8月24日(日)
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)7月14日(月)、22日(火)、28日(月)、8月4日(月)、12日(火)、18日(月)
午前9時~午後5時
無料
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
企画展示室
早稲田大学文化推進部文化企画課、美濃加茂市

早稲田大学会場でも開催します
  • 〈会期〉2025(令和7)年11月21日(金)〜12月21日(日)10:00~17:00
  • 〈休館日〉水曜日
  • 〈会場〉早稲田大学歴史館 企画展示室
    〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田キャンパス1号館1階
  • 〈入場料〉無料
  • 〔お問い合わせ〕
    早稲田大学歴史館 TEL:03-6380-2891(月~金 9:00~17:00)
    E-mail:reki@list.waseda.jp

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江戸時代、キリシタンが厳しく禁止されていたことはよく知られています。にもかかわらず、少なくない信徒が潜伏してその信仰を継続したことも事実です。そして、17世紀中期と19世紀に、複数の地域で、潜伏キリシタンが大量露顕する事件が起きました。この講演では、17世紀中期の濃尾崩れと呼ばれる事件を手がかりに、キリシタン禁制がもたらした江戸時代の秩序について、考えてみたいと思います。
2025年8月3日(日)午後1時30分~3時
(受付午後1時~)
みのかも文化の森 緑のホール
早稲田大学教授 大橋幸泰 氏
無料
※事前申し込み不要。直接会場までお越しください。
可児郡御嵩町の中山道沿いの山あいにあるキリシタン関連とされる遺物や発見地などゆかりの場所をめぐりながら、当時の雰囲気に思いを馳せます。
2025年8月9日(土)午前9時30分~12時
可児郡御嵩町内(当日はみのかも文化の森までお集まりください。バスにて現地へ向かいます。)
無料
15名
事前申し込み(2025年7月1日(火)~7月19日(土))
先着順となります。
WEBからのお申し込み
申込画面が表示されます(専用サイト)。
ハガキ・ご来館によるお申し込み
ご案内が表示されます。講座名(行事名)を明記してください。
美濃加茂市を拠点に広く活動する「美濃加茂ハンドベルクワイアマザーズ」による、イングリッシュハンドベルのコンサートです。
2025年8月24日(日)午前10時30分~12時
みのかも文化の森 エントランスホール
美濃加茂ハンドベルクワイアマザーズ
無料
※事前申込は不要。直接会場までお越しください。
担当学芸員が展示室をご案内します。
2025年7月19日(土)、2025年8月13日(水)、
①午前10時~11時 ②午後1時30分〜2時30分
みのかも文化の森 企画展示室(展示会場)
無料
※事前申込は不要。直接会場までお越しください。