今から100年ほど前、美濃加茂のまちでは、養蚕が盛んに行われていました。 大正時代には、市域のおよそ8割の家で蚕が育てられていたといわれています。蚕を育ててまゆを売ることは、農家にとって貴重な現金収入の手段であり、生活を支える大切な仕事でした。 明治時代初期、美濃加茂市域では、上古井村(現在の美濃加茂市古井町)の村長や農事通信員などを歴任した大畑市太郎や、その指導を受けた松井左二平らが養蚕の知識や技術の普及に力を注ぎました。明治20年代には、市域の各地に私設の養蚕伝習所が設けられ、養蚕業はさらに発展していきます。美濃加茂市域が岐阜県内でも有数のまゆ生産地となった背景には、こうした養蚕の普及に尽力した人々の存在がありました。 今回の展示では、伝習所を開き養蚕の広めた人々に注目しながら、蚕とともにあった暮らしとその移り変わりをご紹介します。
会期 2025年(令和7年)9月27日(土)~2026年(令和8年)3月15日(日) 休館日 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)年末年始(12月29日~1月3日) 時間 午前9時~午後5時 観覧料 無料 会場 みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム民具展示館、生活体験館 主催 みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム