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高橋余一「生活絵巻」展‐暮らしのありかを思い出す‐


 
高橋余一「生活絵巻」展‐暮らしのありかを思い出す‐
 
 高橋余一(たかはしよいち)の描いた「生活絵巻」は、明治期から昭和期にかけて加茂郡古井村(かもぐんこびむら、大正13年からは古井町、現・美濃加茂市)に暮らした人々の日常をシンプルな画風で描いたものです。
 余一の死後、遺族によって絵巻に仕立てられ、1993年(平成5年)には貴重な記録資料として美濃加茂市指定有形文化財に指定されました。
 高橋余一は、1898年(明治31年)古井村に生まれました。若い頃、大阪に出て簿記学校へ通うかたわら、京都の絵画塾で日本画を学びました。帰郷後は小学校の代用教員や会社勤めをします。定年退職後、病に倒れ自宅で療養生活を送ることになりました。医者に散歩をすすめられ、町内を歩くうちにふるさとの暮らしや文化をのこしたいという気持ちを強くします。 そして自らの記憶をたどり得意だった絵で記録し続けました。
 「生活絵巻」は、農業や養蚕をはじめとする生業、祭りや年中行事、時代の流行もの、さまざまな習俗の有様が自然な構図でとらえられ、淡い彩色で仕上げられています。添えられた文とともに「記憶」の遺産として歴史的な価値が極めて高いものです。
 高度成長期とともに消えていった古井の日々の風景が「生活絵巻」にはあります。本展では、失くしてはならないものを伝えようとした余一の心にふれていただき、余一のそして私たちにとっての‘暮らしのありか’を探していただければ幸いです。展示数約40点。


会期2012(平成24)年4月14日(土曜日)〜6月3日(日曜日)
休館日4月16日、23日、24日、5月1日、7日、14日、21日、22日、28日
時間9時00分〜17時00分
会場美濃加茂市民ミュージアム(みのかも文化の森)企画展示室
観覧料無料
関連事業
名称ミュージアムフォーラム 講演会「「生活絵巻」と人々の暮らし」
内容明治期から昭和期の人々の暮らしが描かれる「生活絵巻」を、記録資料の側面から読み解きます。
講師岐阜大学教育学部 伊東久之教授
日時2012年5月26日(土) 13:30〜15:00
会場研修室
参加料無料
申し込み方法申込不要、当日受付(30分前より)
名称ミュージアムイベント(1) 「道草 余一の見た風景」
内容「生活絵巻」に登場する場所を歩いて巡ります。
日時2012年5月19日(土) 13:30〜15:00
会場美濃加茂市川合地区ほか(現地集合、解散)
参加料無料
定員20名
申し込み方法事前申込(はがきまたは直接来館、ホームページ専用フォームによる。多数の場合抽選)
申込期間4月21日(土)〜5月6日(日)
※詳細は、後日参加者に御連絡します。
名称ミュージアムイベント(2)四季を食べる講座 特別講座「端午の節句を祝う」
内容かつての暮らしに見られた端午の節句を体験します。鯉のぼりを立て、ヨモギとショウブを屋根にふきます。ちまきを作ります。
持ち物エプロン、三角巾
日時2012年4月21日(土)10:00〜13:00
会場生活体験館(まゆの家)
参加料300円
定員20名
申し込み方法事前申込(はがきまたは直接来館、ホームページ専用フォームによる。多数の場合抽選)
申込期間3月24日(土)〜4月8日(日)
名称ていねいな暮らし講座「お茶摘み」
内容お茶の葉を摘んで、番茶を作ります。(雨天中止)
日時2012年5月3日(祝・木) 9:30〜12:00
会場生活体験館(まゆの家)
参加料100円
定員20名
申し込み方法申込不要、当日受付(30分前より)
名称ミュージアムトーク
内容当館学芸員が展示解説をします。
日時2012年4月15日(日)2012年5月18日(金) ※ いずれも(1)11:00〜 (2)14:00〜(各30分程度)
会場企画展示室
申し込み方法申込不要
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