美濃加茂市の指定文化財
円空作木造十一面観音菩薩立像 他二体(えんくうさくもくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう ほかにたい)
区分: 市指定有形文化財
種別・種目: 彫刻
時代: 元禄4(1691)年
大きさ: 十一面観音 53㎝(中央)
善女龍王  34㎝(右)
善財童子  27.5㎝(左)
所在地: 太田町
所有者(管理者): 同保存会
指定年月日: 1986年(昭和61年12月25日)
解説
 太田町の観音堂に永く秘仏として祀られていた像で、十一面観音、善女龍王、善財童子の3体です。裏には円空自筆の経文が梵字で刻まれています。柔和な表情から、晩年である元禄3(1690)年頃の作であろうと判断されます。この円空仏はのみのあとも優しく、特に十一面観音菩薩像は円空仏特有の微笑をたたえ、円空晩年の円熟した技法によって彫られた類の少ない傑作です。