美濃加茂事典
円空(えんくう)
 「円空仏」で知られる円空は、1632(寛永9)年、美濃国で生まれ、1663(寛文3)年ごろ出家し、全国を行脚しながら木造を彫り続け、残した仏像は12万体ともいわれている。ノミとナタの彫り痕が残る木像は、素朴な美しさを示し人々の心を引き付けている。1695(元禄8)年、関市の長良川河畔で没するまで、その歩みをとめることはなかったと伝えられている。
 現在美濃加茂市内では、15点の作品が確認されており、一部が市指定文化財となっている。また、三和町廿屋の「観音洞円空窟」が、修行と造像の地として市指定史跡となっている。
【図書資料】№2787『みのかもの円空仏(美濃加茂ふるさとファイル№1)』、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』p96、№17951『みのかもの円空仏 改訂版(美濃加茂ふるさとファイル№12)』
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 円空作木造薬師三尊像円空作木造十一面観音菩薩立像 他二体円空作木造馬頭観音菩薩立像観音洞円空窟
【展示情報】企画展2005「廻国・円空-加茂をとおりて-」常設展「円空作木造馬頭観音立像」