美濃加茂事典
林武史(はやしたけし)

 1956(昭和31)年、岐阜県岐阜市に生まれる。現代日本の彫刻界を代表する彫刻家。1982年、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2013年、東京藝術大学美術学部の教授となる。石という素材が持つ本来の質を見つめ、表現の可能性を探り、その多彩な表情を引き出すように造形し、その石の塊を幾つも並べ、連なりと空隙が独特のリズムを宿す空間を作り上げる。
 2000年頃からは土や泥を使って、山や田をモチーフとする「彫刻」を手がける。自然の景色と時の流れに息づくように、その地に根を下ろして生き続ける林の彫刻は、遺跡や日本の暮らしの原風景を彷彿とさせる。2020年、美濃加茂市民ミュージアムで企画展とワークショップを開催。また、2023年4月14日?5月7日には、東京藝術大学の教え子の作家と共に、美濃加茂市伊深町にある古民家・旧桜井邸で「戯け展」を開催した。

【図書資料】No.28588『林武史 石の舞・土の宴‐ Energetic Field 図録』、No.28589『林武史展』、No.28700『林武史ワークショップ in 揖斐幼稚園 テーマ:水・土・宇宙』、No.28845『林武史 凸凹な石』、No.29810『林武史+松井紫聾doodlingちょうこくからのらくがき』、No.31006『林武史 石の記憶、泥の声 記録集』

【美術工芸作品】No.1721《舞の所作》、No.1722《無題》、No.1723《無題》、No.1727《山のかたち(青)》、No.1728《山のかたち(赤)》