美濃加茂事典
マワタツクリキ(まわたつくりき)
 煮た繭を指でほぐしながら広げて真綿をつくるための道具。マワタツクリキの四隅にひっかける作業を10回程度繰り返すと、1枚ができあがる。繭には、汚れたものや玉繭(サナギが2匹入ってしまったもの)が中にはあり、それらは出荷できなかった。そのような繭は自家用として、真綿やはたおりの糸にした。真綿は保温性にすぐれており、綿わたを包むようにすると綿わたがかたよらなかったため、布団や防寒着の中に入れた。
【図書資料】№835『美濃生活絵巻』(上)p55
【民俗資料】№1873№2608№4061№4341№4649№5577№5578
【データベース】「昔のくらしの道具」養蚕 マワタツクリキ 、美濃加茂市の文化財 指定文化財一覧 「高橋余一画生活絵巻」九巻