美濃加茂事典
飛騨街道(ひだかいどう)
 一般的には、他地域から飛騨(高山高山)をめざす街道を総称して「飛騨街道」と呼んでいる。岐阜県においては、美濃地方南部から飛騨(高山)へ向かう道のほか、富山(越中)から飛騨方面へ向かう道、中津川から加子母を経由して飛騨方面へ向かう道も「飛騨街道」と名が付けられている。美濃地方南部と飛騨をつなぐ「飛騨街道」は、近世から近代にかけて次の3つのルートに代表される。(1)岐阜市(加納)から関を経由して飛騨金山へ向かうルート(「飛騨西街道」「金山街道」「岐阜街道」とも呼ばれる)、(2)太田を起点に川辺を経由し、飛騨金山へ向かうルート(「飛騨東街道」「尾張街道」とも呼ばれる)、(3)太田から飛騨川沿いに白川を経由して飛騨金山へ向かうルート(「飛騨南街道」とも呼ばれる)である。これらは、飛騨金山で合流して北へ向かう。
【基本図書】『市史/通史編』p899,900
【図書資料】№312『歴史の道調査報告書 第四集 飛騨(南)街道ほか』、№462『岐阜県の地名』、№463『目で見る美濃・飛騨の街道』、№527『美濃國加茂郡誌』、№1355『白川町誌』 、 №2526『七宗町史通史編』、№3471『川辺町史通史編』、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』p79、№13643『飛騨街道紀行』
【展示情報】企画展2016「起点飛騨街道」