美濃加茂事典
木曽街道六十九次之内(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち)
歌川国芳が手掛けた72枚(宿駅69点に起点の日本橋と終点の京、目録を加えたもの)の揃物の浮世絵版画。宿場の名前や所在地から連想される人物と、風景のコマ絵が組み合わされている。美濃加茂市の「太田」には「仮名手本忠臣蔵」の登場人物・藪医の太田了竹と天川屋義平を描いた。了竹は義平の妻の父。義平は内蔵助の討ち入りの武具を調達していたが、妻は敵方・内蔵助に縁故があったため、義平は離縁を決意する。義平が了竹をつまみ出す場面が描かれている。