美濃加茂事典
篠原猛史(しのはらたけし)
 1951(昭和26)年、京都府生まれ。2006年度、「芸術と自然」をテーマとした現代美術レジデンスプログラムで招聘した作家。 1970年代にドローイング・パフォーマンスでデビュー。1982年、バンクーバーで環境彫刻について学ぶ。 以来、自然や環境をテーマとした版画やドローイング、立体作品に至るまで、多彩な創作活動を国内外で展開。水の動き、微かな風の音、物体に宿る光と影、エネルギーの循環など地球上のあらゆる営みを提示するその表現は、観る者に研ぎ澄まされた感覚を呼び起こす。2006年の当館での展覧会では、自然に対峙するのではない人間の在り方を見つめる「場」にしたいという作家の願いを込めて、人間を含むすべての生き物が互いのバランスを守りながら安定して生息できる空間を示す「ビオトープ」をテーマとした。滞在制作では森の中での公開制作に取り組み、ボランティアや一般の参加者とともにシェルターを建てた。
【作家情報】篠原猛史
【図書資料】№15542『Circulation Undulation SHINOHARA Takeshi 2nd』、№16141『TAKESHI SHINOHARA』
【美術工芸作品】№514《CONVERTEER BAARHEID VAN PLAATS EN KWANTITEIT -N゚3-08》、№515《CONVERTEER BAARHEID VAN PLAATS EN KWANTITEIT-N゜3-07》、№516《EEN RECHTE BOOG-n゜1-P》、№517《CONVERTEER BAARHEID VAN PLAATS EN KWANTITEIT》
【展示情報】企画展2006「篠原猛史 Biotope Shelter ビオトープの場 展」