美濃加茂事典
性研義校(せいけんぎこう)
 蜂屋小学校の前身として1873(明治6)年、瑞林寺にできた学校。1872(明治5)年、明治政府により学制が発布され身分や性別に関係なくすべての国民が学ぶという理想を掲げて新たな制度がはじまり、各地に小学校を置くことが決まった。しかしながら予算的な裏付けはなく、その設立には地元の有力者からの寄付金に頼ることになった。美濃加茂市域でも7つの小学校が「義校」という名称で主に寺院に設立され、蜂屋では、上蜂屋、中蜂屋、下蜂屋、伊瀬の区域の学区の子どもたちが通う「性研義校」が瑞林寺にできた。庫裏など寺院の一部を借りて子どもの教育が始まった。のち「義校」という名称は「学校」に改まり、1878(明治11)年には瑞林寺の西南に新校舎が建てられた。
【基本図書】『市史/通史編』p930~934
【図書資料】№326『蜂屋の歴史』p272~278、№17780『蜂屋 1973 (蜂屋小学校開校百年記念誌)』、No.27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展」p20
【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」