美濃加茂事典
瀬田哲司(せたてつじ)
 1960(昭和35)年、名古屋市に生まれる。1986(昭和61)年、東京藝術大学大学院鋳金専攻修了。1989(平成元)年の第2回美濃加茂彫刻シンポジウムに参加し、前平公園の芝生広場にセメントとバイクの部品を用いた彫刻作品《ウは宇宙船のウ》を制作した。鋳造作品を主としながらも、表現手段として写真や平面作品、インスタレーション、屋外彫刻の制作にも取り組む。近年はブロンズやシルバーを素材とし、植物の一部分を原型に使ったコンテンポラリーメダルの制作に取り組み、国内外で発表を重ねている。2010(平成22)年の創作メダル彫刻展で秀作賞、2012(平成24)年のFIDEM グラスゴー大会でのグランプリなど受賞多数。現在、名古屋芸術大学で教鞭を執る。2023年度に開催した当館での企画展では、写真のインスタレーション「かたちのはなし」計245点、シルバーメダル計142点、ブロンズメダル計156点、鋳鉄のインスタレーション「EVOLUTION」398点を一堂に展示した。