美濃加茂事典
東京国際版画ビエンナーレ(とうきょうこくさいはんがびえんなーれ)
1957(昭和32)年に始まった版画の国際展。第二次世界大戦後の1950年代、世界各地で開催される国際美術展において、日本人の版画が相次いで受賞、国内で版画への関心が高まったことが、このビエンナーレ開催の背景にある。萩原英雄の《石の花・赤》は1960(昭和35)年の東京国際版画ビエンナーレで神奈川県立美術館賞受賞した作品である。美濃加茂市ゆかりの版画家・舩坂芳助は1970(昭和45)年に東京国際版画ビエンナーレに出品し、京都国立近代美術館賞を受賞した。当館所蔵の舩坂の《White Space (S7-1970)》、黒崎彰の《闇のコンポジションA》、靉嘔の《レインボー北斎》、は1970(昭和45)年の東京国際版画ビエンナーレの受賞作である。