美濃加茂事典
長江鑛一(兼松鑛一)(ながえこういち)
 文芸雑誌『若葉文藝』初期からの編集同人(1917~2006)。加茂郡古井町下古井に住んでいた。編集後記も担当し、当時の編集人や周辺の様子を知ることができる。木曽川の近くに住み、飛騨川畔の若葉文藝社に通った。『詩稿』『SATYA』と、長尾和男ら同人たちと共に長く『SATYA』での活動を続けた。長尾、渡辺力と共に詩集『龍』を刊行。『SATYA』同人の中では詩集等の刊行数が18冊と最多である。長江の勤務先の一室が、SATYA 同人会の会場になっていた。1971(昭和46)年、長尾和男が小説家・井伏鱒二を訪問するのに同行したのをきっかけに井伏と交流があり、詩集『富士』の序文は井伏に依頼した。晩年は画家の中川一政に傾倒、詩集『中国詩集』の表紙画は中川の絵である。
【基本資料】『市史/通史編』p1046
【図書資料】№23149『「地方」文化のつくりびと―詩人・長尾和男と若葉文藝』p34,35、№22378『詩集 峠を越えて』、№22380『枯葉の囁き』、№22381『詩集 消灯ラッパ』
【歴史資料】№18691『若葉文藝 別冊1』、№19457『SATYA 詩文学雑誌 45』、№19465『さちや SATYA 詩文学雑誌 57長尾和男追悼号』、№19476『詩誌サチヤ SATYA 69』、№19477『詩誌サチヤ SATYA 70』、№19478『詩誌サチヤ SATYA 71』、№19501『詩誌サチヤ SATYA 95』、№19502『詩誌サチヤ SATYA 96』、№19503『詩誌サチヤ SATYA 97』、№19504『詩誌サチヤ SATYA 98』、№19505『詩誌サチヤ SATYA 99』、№19506『詩誌サチヤ SATYA 100』、№19599『詩集 凍てた川虫』、№19740『詩誌 さちや (2002~2008)』(№124,133)
【展示情報】企画展2014「「地方」文化のつくりびと―詩人・長尾和男と若葉文藝」
【関連情報】〈中央図書館〉『若葉文藝』100214824、100214832、100214840、100214857、100214865、100214873、『詩集 蝉』100845957、『叙事詩 泥』100796614、『叙事詩 風』100796622、『詩集 弱点』100796606、『詩集 洞窟』100796598、『詩集 龍』100862432、『詩集 天ガ下ニハ』101133064、『中国史集』10014967、『蟲時雨』100795848、『詩集 富士』100797471、『詩集 岬にて』100797505、『月刊個人詩集』100862903