美濃加茂事典
嘉久雛(かくびな)
 坂井範一が作った作品。大きさの異なる二つのキューブの木片のひとつに顔を塗り、もうひとつには着物の色を塗り、それを積み上げて雛人形のかたちにしたもの。制作を手伝った御宿正司氏によれば、木に胡粉を塗りサンドペーパーをかけ粉絵具で彩色したものであるという。学生時代に東京・上野の図書館で江戸時代の「雛鑑」という本で見た角雛が着想の原点。坂井の長女誕生の際に初制作。長男の結婚式の引き出物や、岐阜大学学芸学部創立88周年記念品とした。
【図書資料】№19243『すきなものをすきなように 坂井範一展』
【美術工芸作品】№575「嘉久雛」
【展示情報】企画展2010「すきなものをすきなように 坂井範一展」