美濃加茂事典
ビーバー(びーばー)
齧歯(げっし)目ビーバー科に分類される構成種の総称。齧歯動物の中で最大の動物で、現在は北アメリカとユーラシア大陸に1種ずつ生息している。日本でもビーバーの仲間の化石が岐阜(瑞浪層群中村累層)や長崎(佐世保層群)から数種見つかっており、日本の前期中新世を代表する動物である。
1985年、可児市の木曽川河畔(かはん)で1900万年頃のものと推測される1つのげっ歯類の切歯が、その後、1986年には臼歯(きゅうし)が見つかり、これが日本で最初のビーバーの化石となった。ユーキャスターという小型の種も含めると、当時はアンキテリオミス、ヤンゴフィーバーの3種類のビーバーが生きていたことがわかっており、それらの化石は美濃加茂文化の森の収蔵品となっている。その頃の美濃加茂盆地には、河川や湖沼があって、周囲には豊かな森林や湿地が発達しており、ビーバーの生育に適した環境であった。
1985年、可児市の木曽川河畔(かはん)で1900万年頃のものと推測される1つのげっ歯類の切歯が、その後、1986年には臼歯(きゅうし)が見つかり、これが日本で最初のビーバーの化石となった。ユーキャスターという小型の種も含めると、当時はアンキテリオミス、ヤンゴフィーバーの3種類のビーバーが生きていたことがわかっており、それらの化石は美濃加茂文化の森の収蔵品となっている。その頃の美濃加茂盆地には、河川や湖沼があって、周囲には豊かな森林や湿地が発達しており、ビーバーの生育に適した環境であった。