美濃加茂事典
オカイコサマ(おかいこさま)
 養蚕を営むこの地域の農家にとっては大きな財源であり、“お”と“様”をつけてお蚕様と呼んだ。蚕は、病気になると収穫が見込めないことから、温湿度やのやり方など、常に注意を払って飼育した。大きな繭を作るために、朝、昼、晩、夜中にと、こまめに桑をやり出荷まで家族総出で世話をした。人間が普段生活をする部屋で飼育をしたため、座敷飼いと呼ばれた。
【基本図書】『市史 民俗編』p187
【図書資料】】№852『美濃生活絵巻』(下)p13
【展示情報】収蔵品展2002~「蚕とまゆ」企画展2014『里山のオカイコサマ‐美濃加茂の養蚕-」