美濃加茂事典
メタセコイア珪化木(めたせこいあけいかぼく)
 美濃加茂市山之上町北部の山林内に横たわっている珪化木。昭和45(1970)年、県天然記念物に指定。珪化木とは、樹木の細胞内や細胞壁にケイ酸が入りこみ、炭素と置き換わった植物の化石である。この地域には、主に火山活動によってできた蜂屋累層という地層が広く分布していることが知られるが、この地層の中にはかつて森林を作っていた樹木がうもれて珪化作用を受けて形成された珪化木が多数含まれており、日本でも有数の産地である。
 この珪化木は、発見された中でも比類なく巨大なもので、スギ科の針葉樹が化石化したもの。根部の直径約1.8m、露出部分の長さは22m にもわたる。
【図書資料】№18『美濃加茂の文化財―改訂版―』、№921『岐阜県蜂屋層の珪化木について』、№2799『大地の生い立ち 美濃加茂』(美濃加茂ふるさとファイル№5)、No.3501『市民のための美濃加茂の歴史』p10、