美濃加茂事典
吉田家住宅主屋(よしだけじゅうたくしゅおく)
美濃加茂市南部の旧中山道太田宿沿いにあり、旅籠の構成を今日に伝える数少ない建物。特に上町東端の枡形(ますがた)部分を形成する景観要素として重要な存在である。間口六間で前面に下屋を設けて出格子をたて、正側面の上部は軒まで漆喰で塗込め、正面では長押や軒の腕木を表し、両端に袖壁を設けている。内部は西寄りに居室を並べる。現在は町並み探訪の拠点施設として維持管理されており、宿場町の歴史的遺産としてよく保存されている。平成26(2014)年、国登録有形文化財に登録される。