美濃加茂事典
卜雲寺(ぼくうんじ)
 美濃加茂市伊深町寺洞にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は神竜山。はじめ卜雲庵といい、慶長6(1601)年、加治田の龍福寺の大徹法源禅師が開いたという。今は至哉祖祝首座を一世とし、大道和尚を中興としている。臨済宗妙心寺派に属し、加治田の龍福寺の末寺であったが、今は正眼寺の四隣寺のうちに数えられている。龍安寺梵鐘<銘鴻鐘>(県重要文化財)が掘り出されたのは、この寺の寺領であった。南北朝期から室町中期にかけての五輪塔が多く現存する。
【基本図書】『市史/民俗編』p415,416、『市史/史料編』p892~898
【歴史資料】№7318「神龍山什具記 卜雲寺」
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 梵鐘(銘鴻鐘)(県指定)