美濃加茂事典
禅徳寺(ぜんとくじ)
 美濃加茂市伊深町にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は大仙山。本尊を釈迦如来とする。もとは天文年中(1532~1555)に大仙祖吟が禅徳庵を開いて修行を積んだ地であるという。その後、寛永8(1668)年に龍福寺第4世の一秀玄廣を勧請開山として、大仙山禅徳寺となった。正眼寺四隣寺の一つである。俗にこの寺を正眼寺の〝開山様のジョリヌギバ〟といい、関山国師の笈とその護持仏(ともに市有形文化財)が寺宝となっている。ほかに、江戸時代の作とみられる「紙本著色涅槃図」を有する。
【基本図書】『市史/民俗編』p414
【歴史資料】№7320「禅徳寺宝物取調目録」
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 箱笈と護持仏(市指定)