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素材への思い−力と可能性−展

 美濃加茂市民ミュージアムでは、開館以来、「この地ゆかりの作家たち」「芸術と自然」という2つのテーマのもとに、作家たちの活躍を広く紹介してきました。
 本展は、石の魅力にひかれて、数多くの石彫作品を残した佐光庸行(1941-1995)と、素材に向き合い、かたちの追求に時を費やす、土の伊藤慶二(1935- )、鉄の大嶽有一(1949- )を紹介するものです。
 佐光庸行は、美濃加茂市に生まれ、大学を卒業後、イタリアに渡り大理石彫刻の技術を修得しました。国内外数々の野外彫刻展に参加し、各地に大型の彫刻が設置されました。硬く重い石を柔らかい布や紙のように限界まで彫り込み、自在な風や水を表現しました。そして、石と向き合うなかで自然と人との関係を見い出そうとしました。
 伊藤慶二は、大学で油絵を学んだ後、デザイナーとして岐阜県陶磁器試験場に入りますが、その後、自ら作家として活動を始めます。美濃の伝統的な陶磁器に理解を示しながら、独り土との対話を繰り返し、オブジェから器まで多彩な造形表現を展開しています。
 大嶽有一は、大学の彫塑科を卒業後、渡欧し美術学校で彫刻と版画を学びました。人物を中心とした具象彫刻の時代を経て、鉄による単純化された形態へ発展していきました。存在感のある作品は、素材の力を信じる作家の職人的な手触りを感じさせます。
 素材の可能性を信じて生まれた三人の作品をご覧いただき、それぞれの作家の世界をより深く理解する機会となれば幸いです。



日 時 平成17年9月17日(土)〜10月23日(日)午前9時〜午後5時
会期中の休館日 9月20日(火)、26日(月)、27日(火)
10月3日(月)、11日(火)、17日(月)
会 場 企画展示室、美術工芸展示室
観覧料 一般300円(150円) 小中学生150円(100円)
※( )内は、20名以上の団体料金及びかるちすとくらぶ料金

関連事業
■ミュージアムフォーラム「佐光庸行の仕事−作品と人を語る」
日 時 平成17年10月2日(日)14:00〜15:30
会 場 緑のホール(定員120名)
講 師 糸魚川淳二(半原版画館)
参加料 無料

■ワークショップ「土とたわむれる」
日 時 平成17年9月23日(金祝)13:00〜16:00(当日12:30から受付いたします)
定 員 20名
会 場 工芸室
内 容 土と遊ぶ中で偶然できるかたちを生かしながら、創作の手を加えて作品にします。
講 師 伊藤慶二、大嶽有一
参加料 500円

■ミュージアムトーク(作品鑑賞会)
日 時 平成17年9月18日(日)、10月8日(土)
両日共に[1]11:00〜12:00 [2]14:00〜15:00
内 容 当館学芸員が展示室をご案内致します。

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