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花をみる、鳥を描く 大矢峻嶺 展

大矢峻嶺作品:紅梅図
「紅梅図」美濃加茂市民ミュージアム蔵
 美濃加茂市民ミュージアムでは、「この地ゆかりの作家たち」「芸術と自然」という二つのテーマのもとに美術家を紹介してきました。このたびは、美濃加茂市伊深町を出身地とする日本画家・大矢峻嶺(1892-1967年)の展覧会を開催いたします。
 幼いころより絵を描く事が好きであった峻嶺は京都へ赴き、三木翠山、そして竹内栖鳳のもとで日本画を学びました。19歳で京都に移り住んだ後も故郷にしばしば戻り多くの画を描きました。精緻な写生を基としたおだやかな画風は、今も岐阜の人々に愛され続けています。
 峻嶺の創作意欲に大きな影響を与え続けた故郷、そして京都。翠山の元を離れ、栖鳳の内弟子として、そして竹杖会の一員として日本画の修練を積んだ峻嶺は、帝展入選を重ね、京都で画家として成熟の時を迎えます。西洋画の技法との出会いにより、多くの画家が新しい「日本画」の創生に挑んだ時代、峻嶺の表現は多彩な様相を見せます。
 栖鳳がその晩年まで側近くおいた弟子であり、京都画壇を生きた画家であり、人に絵を描き与えることを喜んで良しとした美濃加茂の絵描きである大矢峻嶺。この展覧会では、こうした様々な峻嶺像にせまります。師の栖鳳を凌ぐとも言われた雀の画をはじめとして、峻嶺が描いた竹内栖鳳やこの地域にのこされた数々の絵画や資料等を展観し、画業の軌跡をたどります。
 生きとし生けるものへの温かなまなざしに満ちた、大矢峻嶺の世界をお楽しみいただければ幸いに存じます。
大矢峻嶺作品:伊深小学校蔵
「雀図」伊深小学校蔵
大矢峻嶺作品:竹内栖鳳
「竹内栖鳳」美濃加茂市民ミュージアム蔵

会期 2007年2月3日(土曜日)〜3月18日(日曜日)
(9時00分〜17時00分)
会期中の
休館日
2月5日(月)・13日(火)・19日(月)・26日(月)・27日(火)・3月5日(月)・12日(月)
会場 企画展示室・美術工芸展示室
観覧料 一般300円(かるちすとくらぶ会員、20名以上の団体は150円)、高校生以下無料
主催 美濃加茂市民ミュージアム

関連企画
●ミュージアムフォーラム「大矢峻嶺氏の事ー京都の日本画ー」
大矢峻嶺の作品や、京都と東京の日本画の差異についてお話いただきます。
日時 平成19年2月10日(土曜日) 14時00分〜15時30分
会場 緑のホール
定員 定員120名
講師 榊原吉郎(京都市立芸術大学名誉教授)
参加料 無料
協賛 美濃加茂市美術連盟共催

●関連講座「岩彩でぬり絵」
日本画の顔料である岩絵具や膠を使ってぬり絵をします。色紙を一枚仕上げます。
日時 平成19年2月18日(日曜日)10時00分〜16時00分
会場 みのかも文化の森 陶芸室
定員 15名
講師 ナカシマ ヒロエ(日本画家)
参加料 1000円
持ち物 持ち物:タオル、昼食
申込み方法 来館、またははがきによる事前申込
1月16日(火曜日)〜1月30日(火曜日)

●ミュージアムトーク「作品鑑賞会」
当館学芸員が展示室をご案内します。
日時 平成19年2月4日(日曜日)、3月10日(土曜日)
1. 11時00分〜12時00分
2. 14時00分〜15時00分
会場 企画展示室・美術工芸展示室
参加料 企画展観覧料が必要です。

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