「地方」文化のつくりびと-詩人・長尾和男と若葉文藝-
- 予定日
- 2015年2月21日(土)
- 予定時間
- 09時00分 〜 17時00分
- 場所
- 企画展示室
- 内容
- 長く美濃加茂に暮らした長尾和男(1902?1982年)は、詩人として知られています。東洋大学在学中に詩作を深め、仲間と共に詩誌『白山詩人』を刊行するほか、萩原朔太郎の序文と野口米次郎の序詩を収めた詩集『隠沼』を発行します。
卒業後、長尾は加茂農林学校(現・加茂農林高等学校)で国語教師となり、木彫部と文芸部の顧問として指導にあたります。この頃、文芸を志す学生たちと出会います。戦時中には台湾で農業学校に勤めますが、帰国後は美濃加茂に戻りました。当時の森山では、長尾の教え子や地元の文学愛好家らによって『総合文芸誌 若葉文藝』が発行されていました。長尾はこの活動に加わり、文芸の振興に力を注ぎます。その後、同人誌として創刊した『詩稿』は『SATYA』(さちあ)へと発展します。『SATYA』は今も続いています。
美濃加茂の文芸運動を牽引した長尾の関心は、詩作に留まりませんでした。加茂農林時代に指導した木彫品は、宮内省買上となります。その美術的な関心は自身の手掛ける書物にも表れ、自作の版画を装丁や挿画に用いました。更に美濃地方の狂俳、万葉歌、萩原朔太郎や井伏鱒二をテーマとした学術論文も執筆しています。
詩、美術、文学史など多面的な文化活動を展開し、育て続けた長尾和男の足跡をたどりながら、この地に根付いた文化の歴史を今一度、捉え直します。
●会期 2015年2月14日(土)?3月22日(日)
●観覧料 無料